ホーム > 海外におけるBCL活動レポート > ブルガリア現地受信局調査 in ソフィア > ブ ル ガ リ ア 現 地 受 信 局 調 査 i n ソ フ ィ ア 2 0 0 1 . 4 . 1 7 〜 「 局 長 室 に 乗 り 込 む 」 ■ 2001年4月17日(火) 〜 「局長室に乗り込む」 - かなり嬉しいわたしはデジカメで局舎の写真を撮りまくったりしているが、いつでも来られるぶるがりやさんは至って冷静だ。(笑) ぶるがりやさんが受付でアポのある旨を伝えると、程なくしてドラキュラに似た?おばさんが現れた。 Veatris Mechkyanさん。どうやら秘書の方らしい。ニコニコして、とても感じのいい方だ。 ぶるがりやさんは何やらブルガリア語で会話しているが、こちらはサッパリわからないのでボーッと見ているしかない。やっぱりその国の言葉がデキたらなぁ、と思う。 エレベーターから降りて我々が案内されたのは、何と「局長室」。部屋には、大きな机と肘掛けつきのイス、そしてブルガリア国旗があって、いかにも「重役の部屋」である。 しかし、局長室に案内してもらえるだなんて、スゴくない?(笑) 程なくして、口ひげを蓄えた紳士が姿を現した。Angel Nedyalkovさん。外見からの推定年齢、50代後半といったところだろうか。 以前、同局の局長も務めたことがあるのだという。たまたま現局長は不在中で、代わりに氏が応対してくれることになった。 簡単な自己紹介の後、今回は完全にぶるがりやさん主導でインタビューが進められた。何といってもここはブルガリア。ラジオ・ブルガリアに関しても、彼の方が予備知識は豊富だ。 「ホントはブルガリア語でやった方がラクなんだけどサ・・・」とは当初の彼の弁であったが、それではわたしが完全に蚊帳の外となってしまう。幸い、Nedyalkov氏も流暢な英語を喋ってくれたので助かった。 ぶるがりやさんの英語をじっくり聞くのはこれが初めてだが、日本人であれだけ喋れれば大したものだ。なかなかやるじゃないか。 質問は幅広い内容に及んだが、わたしが最も興味を持ったのは、同局の「周波数設定ポリシー」。 同局のスケジュール表を見ると、7500、9400、11700KHzと、どれもキリのいい周波数が並んでいる。 これ自体は気づいていたが、やはり同局で意図して選定しているものだった。Nedyalkov氏はその(周波数選定の)責任者なんだそうで、「数字に弱いリスナーも多いだろう」という配慮から、長年このポリシーを貫いているのだという。ちょっと誇らしげな顔が印象的。 また、同局に極東向け放送はないにもかかわらず、日本からのお便りは毎週5〜6通は届くのだそうだ。リスナーからの投書は、きちんとお便り担当係が週ごとに集計して管理している。奇怪なキリル文字で書かれた資料も見せてくれたが、内容はサッパリ。ここでも言葉の壁を痛感した。 同局が将来日本語放送を始めることはまず考えられないが、やはりこれは「お約束の質問」。 日本から数通とはいえ毎週定期的に投書が届くこと、また、中国という大国もあって、アジア各言語の重要性については十分認識している。しかし、財源をどこに求めるかという問題、更に老朽化している短波送信施設保守の問題(=ちなみに、同局としては独自の短波送信施設は有しておらず、DTK(ドイツテレコム)のような完全な別会社として運営されている)など、クリアすべき課題は多い。 局としては今後、よりコストの掛からないインターネット放送への移行などを模索する時期に来ている、との認識を持っている。(=これはどこも同じか) 我々の質問が一段落したところで、「Well, Gentlemen・・・」と言って徐にNedyalkov氏が我々に差し出したのは、同局の最新ベリカード6種類、ポストカード多数、カレンダー、手帳なとであった。 VCLerとしてはベリカードに最も興味があったのだが、いつの間にか同局のQSLポリシーは変わったようだ。 以前は、初回の受信報告書から所定の期間内に次のレポートを送らないと2枚目のQSLは貰えない仕組みになっていた。これを知らないで同局にレポートして、送られてくるのはいつも同じカードばかり・・・とお嘆きの方も多かったことであろう。これが何と!HCJB同様、2ヶ月に1回新しい図案のQSLがお目見えすることになったのである。今年発行予定の全種類のカードをゲットし、VCLerとしては大満足であった。 Nedyalkov氏との話が終わって記念写真を撮った後、先ほどのMechkyanさんが再び局内を案内してくれた。同局の番組は現在すべて録音構成で行われているのだそうで、この時はたまたま英語課のアナウンサーの収録風景を見学することができた。ちょうど2名の女性アナがマイクに向かって原稿を読んでおり、一段落したところでスタジオに入れてもらい、記念写真をパチリ。しかし、とてもお忙しそうだったのでそうそう邪魔もできず、早々に退散したのであった。(笑) 正直なところ、R.Bulgariaはベリカード収集目的で何度か聴いたことがある程度で、番組をじっくり聞き込んだことはなかった。が、番組を制作している現場を実際に見学することができ、また局長室にまで入れていただいて、かなり親近感が湧いてきた。 せっかく北米でもFBに聞こえているのだから、これからもっと番組も楽しんでみることにしよう。 << 4月17日(火)「ついに来た、ラジオ・ブルガリア」 4月18日(水)〜19日(木)「ソフィアで留守番する」 >>
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