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カ リ ビ ア ン ク ル ー ズ で 洋 上 D X i n g !

そ う だ 、 南 カ リ ブ に 行 こ う !

〜  2 0 1 6 年 1 2 月 〜


■ はじめに -

  これまで「ペディション」と称して、幾度となく海辺に出向いてDXingを楽しんで来ました。これは、ごく一般的なスタイルです。

  しかし、どうせ行くならもっと「先」まで出ちゃおうよ、ということで近年個人的に楽しんでいるのが「洋上受信」です。

  「洋上受信」とは、その名の通り、洋上(海上)に受信設備一式を持ち出してワッチする行為を指します。日本では、恐らくあまり一般的でないと思われます。まぁ、海外でもそうかナ。

  「洋上受信」は、移動する船上でワッチする、というものです。船 = 一般的には「クルーズ船」です。乗っていれば勝手に船が動いてくれますから、色々なロケーションで効率よくDXingを楽しむことが出来る、というわけです。

  しかも、そこは何も遮るものがない洋上。一度でも経験したら病みつきになること間違いナシですが、日本に住んでいる限り、そうそうチャンスがあるわけではありません。クルーズは(それなりの日数がかかることから)長い休暇が取れないと難しい、という現実はあります。しかし、それならば引退してからだっていいわけです。

  あくまで自己満足のレベルですが、モチベーションを維持するため、C/H(Countries Heard = 受信済カントリー)や C/V(Countries Verified = 受信確認証獲得済カントリー)を追い求めています。短波に出ている局(国)はめっきり減ってしまったうえ、長中波やFMで稼ぐにしても限界はありますから、もはや「現地まで行くしかない」というレベルまで来てしまいました。しかし、これもまた決して容易ではありません。クルーズなら、周辺国を含めていろいろな国を回ってくれますから、時間的にも経済的にも極めて効率的というわけです。^^

  私個人としては、これが5回目のクルーズです。まだ試行錯誤しながらノウハウを積み上げている段階ですが、以下、自分自身の個人的記録も含めてご紹介します。


■ 東カリビアン・クルーズ(2017年) -

  ふと思い立って?、年末、家族で8泊9日のカリビアンクルーズを計画しました。^^

  今の時期ならまだ比較的安く、Pricing Guarantee もあって今後もし安い料金が出た場合はそちらが適用されたりもしますので、一度決めたら早く手配しちゃおうぜ、ということで予約も完了です。こういうのはもう、思いっきりと勢いが大切です。(笑)

  とはいえ、年末に急な出張など入らないことを祈るばかり、、、(と、ちょっと弱気?)(-。-;

  クルーズ=家族サービス、というのはもちろん表向き?で、実のところはこれを謳った「偽装ペディ」だったりします。(笑)

  ということで、コース(寄港地)も、この「偽装ペディ」を前提として選定されるわけです。(笑)

  クルーズは、これで個人的には5回目です。これまで、フロリダ発の西カリブ、東カリブは行っていますので、その他のコースという前提でサーチしていたところ・・・ありました、ありました、南カリブ!

  ドミニカ共和国はもちろんクリアしていますが、アルバやキュラソー島はさすがに(C/H, C/Vともに)未獲得のカントリーです。これが消えるのは嬉しい!(←完全に自己満足の世界)

  地図を見ると、アルバやキュラソー島は殆ど南米(ベネズエラ沖)です。いわゆるオランダ領アンティル諸島ですが、ボネイアもすぐ近く。ここまで行くと一体何が聞こえるのか・・・夢は広がります。^^

  ということで、あと5カ月・・・   これを励みに?またガンバルこととします。^^

( 2016年7月15日(金)記 )


■ '2016 南カリビアン・クルーズ 〜 「今」を楽しむために -

  四捨五入したら「50」という現実に、正直チョット焦り?を感じています。

  いくつまで生きるか、生きられるか全く分かりませんが、一般的に、それなりに身体が動くのは75ぐらいまででしょうか。もし80を過ぎて健康だったとしても、この歳であちこち海外を飛び回れる人はそう多くないでしょう。

  とすれば、あと25年+α。事実上、これが「自分に残された時間」ということになります。

  大学を卒業して社会人となって、ちょうど25年です。(うち14年超の米国駐在も含めて)ここまで突っ走って来たという事実を差し引いても、25年という時間は本当にアッという間でした。これからは、これがもっと早く感じられるようになるのでしょう。だとしたら、全く末恐ろしい。「今」という時間を無駄に過ごしている場合ではありません。

  なんてことを、社員が全員定時ピッタリで帰宅して静かになった社長室でひとり、ふと考えたりするわけです。

  カリビアンクルーズなんて、日本にいたらそうそう行けるものではありません。今は、経済的に余裕はあっても時間がない。引退後は、時間はあっても経済的には厳しくなるかも知れない(多分、大丈夫だと思いますが)。明日、ハイウェイで事故って死ぬかもしれない。これから子供たちが大きくなれば、家族全員の旅行というのも難しくなるでしょう。米国駐在も(もう8年目ですから)この生活がいつまでも続くわけではありません。

  というようなことを漠然と考える中、やはり、「今」しか出来ないことは「今」やっておこうぜ、という結論に至りました。子供たちも大きくなって来ましたから、これからは家族全員で出かけるという機会も少なくなって来るでしょう。

  ここはもう今行くしかないよね、ということで企画したのが今回のクルーズ、というわけです。


■ '2016 南カリビアン・クルーズ 〜 シュミレーション -

  今回は、マイアミ(フロリダ州)を起点として、Amber Cove(ドミニカ共和国)、Santo Domingo(同)、Curacao(オランダ領アンティル諸島)、Aruba(同)を巡る船旅 - 8泊9日の南カリビアン・クルーズ - 個人的には、すべてはじめての渡航地です。^^

  それでは、まず、全行程をシュミレート(予想)してみようと思います。^^

《 1日目・2日目 》----------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
  -----------------------------------------------------------
  Day 1  Miami, FL                           -       16:00
  Day 2  At Sea

  夕方、フロリダ半島の最南端・マイアミを出航 - 1日半かけてAmber Cove(ドミニカ共和国)を目指します。

 

  1日目、2日目と、キューバに並走するコースを航行します。いつもそうですが、つまり、キューバ局の影響(混信)をマトモに受ける可能性が高い、ということです。

  よって、前回同様、まずはキューバ局を中心に過去のリストを一通りレビューするところからはじめます。

  特にR.Rebelde, R.Reloj, R.Progresoの3局は中波帯全域で幅を利かせていますから、まずはこれらの入感周波数をすべてリストアップします。これによりこの先、スペイン語のUnIDに散々時間を使った挙げ句キューバ局だった - なんていう悲劇も少なくなるわけです。R.Rebeldeは5025kHz、R.Progresoは4765kHzと、短波にも出ています。これを上手く活用します。

  ただ、3〜6日目が本番ですから、ここではあまりエネルギーを使い過ぎないよう注意します。

  クルーズも、はじめの頃は洋上受信そのものが珍しくて、はじめから飛ばし過ぎて後半疲れてしまった、ということがありました。

  キューバ並走の1, 2日目は、取りあえず帯域記録はするとして、それほど気合を入れて聴く必要はないわけです。

《 3日目 》-----------------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
  -----------------------------------------------------------
  Day 3  Amber Cove, Dominican Republic    07:00     14:00

  3日目の朝、Amber Cove(ドミニカ共和国)に到着します。^^

  ドミニカ共和国はC/H, C/Vともクリアしており、個人的には、DXingの対象として目新しいカントリーではありません。ただ、今も出ている同国の短波局はなく、事実上、現地まで行かなければ受信出来ない珍カントリーとなっています(フロリダあたりでも聞こえることは聞こえるのですが)。

  個人的にもはじめて行く国ですので、現地で何が聞こえるのかたいへん興味があります。Amber Coveそのものは、クルーズ船の寄港用に整備された区域?のようで、特にこれといった見どころもないようです。朝着いて午後の早い時間には出航ですから、ちょっと下船して散策するぐらいでしょうか。

  Google Map で見る限り、周囲の大きな町はPuerto PlataとSantiago De Los Caballeros といったところのようです。2日目の深夜から中波帯を総録りしておけば、キューバを過ぎてハイチ、ドミニカ局が多数稼げるような気がします。

 

  午後出航すると、次の寄港地・Santo Domingoまではドミニカ共和国を半周するように航行します。3日目の夜は、ドミニカ共和国、プエルトリコあたりの中波局が一網打尽に出来るでしょう。^^

《 4日目 》-----------------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
  -----------------------------------------------------------
  Day 4  Santo Domingo, Dominican Republic 08:00     16:00

  Santo Domingo は、ドミニカ共和国の首都です。朝08時に着いてから夕方まで停泊しますから、日中、ここの地元中波局はすべて録れるでしょう。ペルセウスで総録りを仕掛けて観光に出ることとなるでしょう。^^

 

  Santo Domingo を夕方出発すると、今度はキュラソー島に向けて一気に南下します。^^

《 5日目 》-----------------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
  -----------------------------------------------------------
   Day 5  Curacao                          14:00     22:00

  さぁ、午後、いよいよクライマックス - キュラソー島に到着です。出航は22時ですが、ベネズエラ、コロンビアと南米がもう目と鼻の先です。アルバはすぐ近くで、それほど飛ばすことなくゆっくり移動するでしょうから、5日目の夜は南米中波狙いのクレージーなDXingとなるでしょう。^^

 

《 6日目 》-----------------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
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   Day 6  Aruba                            08:00     16:00

  アルバは、これまたはじめてのカントリーです。朝から夕方まで停泊してゆっくり出来ますが、WRTHによれば、どうやら中波局は存在しない様子。とはいえベネズエラも近いので、日中も同国の局が稼げるような気がしています。また、ローカル局が存在しない中波帯で何が聞こえるのか、興味は尽きません。

《 7〜9日目 》 -------------------------------------------------------------------------------

   Day             Port of Call           Arrival  Departure
  -----------------------------------------------------------
  Day 7  At Sea
  Day 8  At Sea
  Day 9  Miami, FL                         08:00

  6日目を終えてアルバを出航すると、2日半かけてノンストップでマイアミまで航行します。

  ということで、過去の経験をベースにあーでもない、こーでもない、とシュミレートしてみました。おおよそこのような感じになるんだろうとは思いますが、行ってみなければ分からないこともあります。この「未知との遭遇」がまた、タマらないわけです。

  さて、どんな船旅となるでしょうか。^^


《  参  考  》

  移動運用必需品リスト 〜 移動運用必需品リスト 〜 洋上受信(クルーズ)編





 
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